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ここだけのジムニーの話 JA11&22編

時代はクロカンブームの余韻がまだまだ残る1995年。 その1年程前クロカンブームの立役者となったパジェロの末弟としてパジェロミニが誕生!
その存在が良いも悪いも、ジムニー自らが作り上げた独自の世界観を激変せざるを得ない立場に追い込まれ、JA12&22は生まれた。

激変その1・・・性格の異なる2つのパワーユニット(エンジン)が登場

当時2シーターやオープンタイプの車が流行っていましたが、当然SUZUKIもカプチーノという オープン2シータータイプの軽自動車を販売していました。 このカプチーノにはアルミツインカムエンジン+ターボというスズキの軽 最強ユニットが搭載されていたのですが この64p/s(グロス)を持つエンジン名K6Aパワーユニットを積んだジムニー初のツインカムターボが登場。 このタイプがJA22Wと命名されました。 そしてJA11を5型までマイナーチェンジしながら煮詰めて完成せたシングルカムターボエンジンF6Aを搭載したタイプをJA12と命名しました。
外観からは違いが分からぬ12と22ですが、乗ってみるとまったく別のクルマなのです。
JA12は、JA11が作りあげたスタイルをそのまま継承する方向で、ますますクロカン的な走りにこだわり、ミッションの減速比などにも手を加え完成の域に達し、JA22は高速道路においての軽自動車のスピードリミット80Kmが100Kmに変わる時を、まるで予知して いたかのように、新たなエンジンK6Aを搭載しツアラー型のジムニーとして。。。

激変その2・・・伝統のリジット(板バネ)を捨てコイルへ。

クロカン嗜好が強いファンはJA12が11の基本構成を引き継いだまま、ジムニー始まって以来の伝統であるリジットアクスル(板バネ)を捨てコイルサスという新たな武器を手に入れることにより、更に足が伸びる事を密かに期待していたのですが、現実は歴代のジムニーとしてはフロント足回りの伸びは最低という期待を欺く結果が待っていました。 とはいえ、リーフリジットサスをかなぐり捨てたジムニーの乗り心地は先代モデルと比べ、まさに雲泥の差。 見た目もガッチリとしたリーフが見えず、腰下(ドアから下側)もスッキリした感じになり 女性ユーザーにも受入れやすい美しい形となり、更にハンドルの切れ角度も優れたものとなり、オフロードではなく、タウンユースで使用するシチュエーションがシェアを広げ、時代が、街が、そのスタイルを求めていた証でしょう。

激変その3・・・初の5ナンバーワゴンタイプの設定が誕生。

今まで販売されていた軽タイプジムニーはすべてバン登録でした。 いわゆる黄色の4ナンバーという番号で括られるカテゴリーであり、車検証上では貨物と 記載されていました。 では「ジムニーにおいて、室内は同じであるにも関わらず何が変わるのか?」 答えはRシートの足元の広さである。
JA11までのタイプは一応Rシートが設置してありましたが、背もたれは直角で、その高さは 背中まで、そして足元の広さは・・・まず膝が間違いなく前のシートに食い込むでしょう。 そんな後部座席のイメージを今回のワゴンタイプは一掃しました。 運転席を後にスライドさせても、当然後ろは大人が乗れるようになり、更にRシート自体に角度調整機能が備わった為、4人乗車であっても快適なドライブが可能となりました。
さて、激変などという大げさな言い回しで、大きく3点を上げてみましたが、実はどの 内容もパジェロミニ抜きでは語れない話です。
もしパジェロミニにターボ付き、無しのグレードが用意されてなかったら。。。
もしパジェロミニが4ナンバーでデビューしていたら!そして足回りが・・・・・。

1998年10月に軽自動車規格が変更になり、車体サイズを拡大できる事が分かっていたものの 突然のライバルを迎え打つ為に生まれたといっても過言ではないでしょう。
その証拠に、販売年数はわずか 3年足らず・・・・
こう書くと悲しい話に聞こえますが、ではユーザーにとってはどうでしょう たしかに先代に比べ足は伸びません!
しかしチューニングが好きなSHOPやクロカン好きなユーザーは いかにしてその足が動くようになるのか? 逆に燃えたのです。 足の伸びを競うものではないダート競技に、その姿を見かけるのは当然かもしれません。
そして中古車市場はその絶対台数が少ない為、実はプレミアムがついてしまいました。
SJ30よりも古いSJ10のマスクを彷彿させるヘッドライト横の丸型ウインカーとマーカー、JA11の内装が ブラック一色だったものが、シルバー系の淡い内装色となり、メーターの中の色もホワイトに衣替え 何より形その物がJA11と大きく変わっていない為、女性ユーザーに受けたのは言うまでも ありませんが、JA11、12が次のJB23にバトンタッチした後、価格の暴騰には流石に正直驚かされました。
現在でも現行タイプJB23初期物より、JA11、12の中古車価格はあきらかに高いと思います。
では中古車の価値としてはどうでしょう?
絶対台数が少なく、特にアルミエンジンを搭載したJA22はエンジンブロックの水回りが悪くクーラント交換をやっていない物であれば、間違いなくエンジンがブローします。
当店ではかなりの台数の12&22を販売、そして整備してきました。
常時在庫できる車種ではないのですが、程度の良い物を探し出す事ができます。
メカに弱くてオーナーになる事を諦めようとしている方! お力になりますよ!
詳しくは当店にお尋ね下さい。
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